2017年3月27日月曜日

患者さん達の時間の潰し方

病院で慢性疾患を患い長い間入院している患者さん達が病院でどう時間を過ごすかというのは人によっては切実な問題です。

暇であることをスポンジのように柔軟にそのまま受け取り、体が動く人でもベッドの上で何をすることもなく過ごせる人はやはり少数です。そういうある意味”変わった人”にベッドの上ばかりでは体がなまるし、精神的にも退屈ではないですか?と言うような質問をしてみても「いやあ、別に〜w」といった感じの反応が戻ってくることがありますが、私のようなタイプの”何かしておかないと間が持たない”タイプの人間にはこれはやっぱり理解の枠の外にある反応ですけど羨ましい能力ともいえますか・・・。

他の患者さんで知的活動力や身体的移動能力が残っている人達の場合、殆どはテレビ、読書、おしゃべり、散歩等をすることになります。テレビはスポーツ中継と国会中継、韓国ドラマ、水戸黄門などの時代劇が人気でしょうか。たまに知的障害のある人が皆の見ているテレビのチャンネル選択に関して喧嘩を売って他の人達を困らせることもありますね。

あと、精神科病棟の患者さん達はこの病院の場合、許可があれば喫煙室にて喫煙が許されておりますし、娯楽室で麻雀などをする人達もおります。後は三々五々集まって囲碁や将棋、ピンポン、後は作業療法の一環としての絵画教室や美術工芸品作製などをする人達もおり本当に各種様々の活動が展開されているのが病院というところ。

逆に言えばこういった活動のことを考えることさえ許されない状況の患者さん達はやはり治療において”厳しい状況”に置かれているというのが現実です。

ベッド上で読書をすると言っても考え込むような本は余り好まれないようで、漫画や推理小説、時代ものが良く読まれているような印象を受けます。実際に退院している人たちが残している本がうずたかく積まれている本棚を見てもその傾向は間違いないようですね。

いつか自分が再び大病を患って入院するようなことになったら本を読む程度の余裕のある状況であってほしいなとは思いつつ、歳を重ねるなら健康なままでとも思いますね。贅沢でしょうか、、、努力有るのみ。w

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2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

私が以前10日ほど入院したときは、お見舞いでいただいたマンガや雑誌などを読んだりテレビを観たりしていましたが(トイレ以外安静の指示だったので)ベッド上で時間を潰すのって大変ですよね。
ものすご~く腰がだるくなるし・・・

当時は一般人がインターネットを使うような時代ではありませんでしたが、パソコンやタブレットがあればマシだったんじゃないかなあ。
(病室内でパソコン使っても良いのかしら?)

small G さんのコメント...

当時、アメリカで入院したときは少なくともWiFiが使える状況にはなかったのですが、きっと今は使えるのでしょうか?
私の勤める病院ではWiFiのセットアップは医局以外は”わざと”されていなくて、患者さんは自分のスマホでネットにアクセスしているみたいです。

それにしても、入院時は本当に私も暇で暇で、、、けど動けと言われても胸骨が痛くてそれどころではありませんでしたので、暇をかこつ余裕も正直ありませんでしたが。w