2013年12月8日日曜日

娘達の時代の勉強スタイル

今日はちょっと驚きました。

今の時代、皆さんの中にも反転授業というものが有ることをご存じの方は多いかと思います。特に高等教育機関の関係者はその大波が世界中の大学を覆い始めていることを。
実際に私の大学でも、内部向け公開ではあるものの実際に授業のテーマごとにビデオを撮って学生向けに提供しようという動きが出てきています。しかし、まだまだ提供段階であって、ハーバードやスタンフォード、MITその他のようなところで数年前から行われているような、世界に向けて有名教授がその講義を公開するというようなものではありません。

反転授業でもその講義をネット経由で受講し、資格を認定するタイプのものも増えてきてはいますが、現時点で最も世界的に有名なものはやはりカーン・アカデミーでしょうね。下にはその講義の一例が載っていますが、こういった講義が科目ごとに、レベルを変えて実に詳しく行われています。実際何回か娘の横を通った時に高1の娘が課題の学習でいつも使っているコンテンツはこれだろうと思っていました。


ところが、今日横を通った時にそのことをちょっと言ってみるとさにあらず。実は学校の先生が直接作ってそれをネット上にあげているものだというではありませんか。
じっと眺めていたのですが、これがまた良く出来ていて本当に授業を受けているような感じのフランクな語り口で説明が進んでいきます。
今回眺めていた内容は紀元前における地中海文明の変遷に関するものでしたが、こういった教材をコンテンツに応じて「高校の先生でさえ」準備している、という事実に21世紀のアメリカに住んでいるという実感を持ちますね。

こういった形式の講義が普及してくると、家での学習の形態は確実に様変わりですよね。いつでも見たいときにこれを見て、何度繰り返して解らないところを見ても、コンピューターはしつこく巻き戻すことに文句をいうことはありませんし。w

そういう意味ではこれを見て既に授業の中身を理解して学校にやって来るときには「解らなかったところを聞く」もしくは「ディティールについて更に尋ねる」という授業になるのは至極自然な流れだと思います。
こう考えてみると、反転授業というのは直感的にはよく分かるネーミングだけど少し何かこの授業形式の本質を言い当てていないような気もしました。まあ、どうでもいいことですが。

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