2014年5月29日木曜日

中国の共産主義の終わり

世紀の実験があちこちで崩壊を始めたのが1980年台後半からとすると、中国はよくまああの大人口でこれだけ人民をコントロールしたものだと思う。本当に。

習近平という人間が登場して暫くは様子を眺め続けたりある種の期待を抱いてきた人間たちも、このオッサンが一党独裁という「国民支配のための道具」を絶対に捨てないことを再確認する幻滅の日々を味わわされているのではないでしょうか。
共産主義なんて人の当地方針としては「全く」機能しないなんて言うのは世界各国の悲惨な実験が数限りなく証明しているのに、まあ、まだ毛沢東思想なんて言うことを授業で教えたりするというお笑い中華民族ですからその救い難さは”度し難し”というところですが、、、。

しかしまあ、実際の人間界で起きている歴史的事実としての共産主義の唯一の目的は「既得権益層の利益の保護」ですから、国家の安定運営という空疎なお題目のもとに絶対の正義を標榜する警察権力と軍を持つ党がどんな手を使ってでも反抗を抑えこむ行為を続けるのはまあ、ジャイアント北朝鮮というところでしょうか。
中華思想という名が示す通り、世界の中心が自分という発想を元に21世紀まで生きてきた「天動説に生きる幸せな人々」は国土の広さ=自分の実力という、まあジャイアンそのものの発想ですか。w

しかし崩壊しようが、正直なところ基本的に世界の多くは誰も困らない北朝鮮と違い、人口の多さゆえにもたらされる経済的な活動のデカ故に、一度それがクラッシュしたらその余波のデカさはリーマン・ショックどころでは済まないでしょう。
既に事実上ノンバンクとその不動産投資関連の経済活動がクラッシュしているのは明白なのに、その事実が政府の分厚い厚化粧政策に糊塗されてますます表出が遅れて傷口の拡がりと深さが深刻になっているというこの数年来の動きは実に不気味です。

中国は結局このままでは中進国の呪いに体を縛り続けられたまま腐っていくのでしょうか。
アメリカに居た頃の中国人の同僚、友人、学生などは生まれた年代とそのやってきた地域背景によって実に様々な考えを持っていましたが、かなりの確率で共通していたことは政府の悪口を表立って言わないということでした。それがたとえ自由に討論できるアメリカであってでも。無論ジェスチャーでは「察してくれよ」と言う感じの苦笑いや肩すくめをして話を終わらせたがるのですが、アメリカに留学や移住をしてくるような、知的レベルも高く中国においては富裕層に属するような連中でさえこの有り様ですから。

そういう経験をすると、日本という国に生まれるというのは極めて特殊で幸せなことなんだなということを改めて強く感じたものです。

話は脱線してしまいましたが、冗談抜きで来る巨大クラッシュに備えた資産退避の行動をとっておくべきではないかと最近は真剣に考えています。このクラッシュ時現金資産を持っていることが多分「21世紀初頭における最高の投資チャンス」なのではないかと思えてなりません。

多分、アメリカの投資銀行関係者の中で異常にエグく儲ける連中がまた出てくるだろうな、、、。ま、もう種はいつでも蒔けるように仕込み済みでしょうが、、、。いや、もう蒔いてあって後は発芽を観るだけか?

それにしても大クラッシュの時に共産主義ってどうなるんだろ。正にパンドラの箱状態?
怖くて見れないけど見てみたいホラー映画のようなものか。w

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