2013年10月18日金曜日

碌でもねえ連中の跋扈

今回のデフォルトの危機は正しく茶番として予定されていたように共和党下院が降伏して終了。

しかし問題の本質はこれが一時的なものであって、茶会の連中は今後、必ず何度でも何度でもDebt ceilingの引き上げをネタにユスリ・タカリを繰り返してくるのはミエミエなことです。質の悪いクズチンピラと同じで、とても勝てない敵がやってくればキャンといって尻尾を巻いて逃げていくのですが、それまでは狂犬病に罹患した犬のようにキャンキャンキャンキャンと吠えまくります。

この連中は飼い主である茶会に属する有権者の属する選挙区で忠誠を誓わせられているので、馬鹿な飼い主の命令に忠実に従います。もちろん「自分の頭で考えた」政治信条などというもんは皆無。どっかで聞いてきたような保守派の主張を安っぽくキャッチコピーとして繰り返しクズ飼い主にその忠誠振りをアピールし続けるだけです。

実際に今回NIHの友人達も仕事の再開ができるようになったことを喜んでいましたが、彼らには申し訳ないのですが、彼らはその犠牲のほんの端っこのそのまた端っこでしかありません。もし本当にデフォルトが起きたら何が起こるのかということに関する想像力の欠如した馬鹿達にはほんとうの意味で理解できません。

本来このシーリングというのはアメリカという国の本質を如実に表すもので、この国が自分の打ち立てたドル・ベースの世界を廻すために、そしてアメリカという国が通常通りに動くためにしている「外国からの借金」を返すための原資となるものです。デフォルトなどということを一度でもお越してしまえばアメリカという国家とドルに対する信頼は崩壊。アメリカが最も望んでいない経済の大クラッシュとドル暴落、決済通貨としての信頼の喪失、そしたアメリカ国内でも税金の高騰と連邦レベルでのサービスの大幅縮小。

まさに田舎者の茶会が望んだ小さな政府!wがアメリカに強制的に出現する訳です。無論、ただでさえJoblessの多い茶会の連中が頼りにしている社会保障の金を始め、彼らの大好きな強い軍を維持するための金も雲散霧消。アメリカの世界におけるプレゼンスなどぶっ飛んでしまうような事態が現れるのですが、そんなプリミティブなことさえ発想の中に無いような連中が先導する共和党の近未来は「暗い」と言わざるを得ないでしょう。
今回のことでもアメリカのシステムへの信頼を大きく傷つけましたが次回の選挙でもこの馬鹿犬達は吠えるのでしょう。

ただでさえ分断されているアメリカの分極はこれから年を追うごとに拡がっていくような悪い予感がします。

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