2008年12月30日火曜日

休日モード

アメリカの年末はクリスマス前の数日を除けば日本のように気忙しくはない、どちらかというと皆が家でおとなしくしているという感じだろうか。学生も冬休みは多くが実家に帰省して羽を伸ばす。私のところのマスターコースの学生も二人とも一時帰省したが今はもう戻ってきて実験をしている。しかし余り気乗りしない様子で、モチベーションが下がっている子もいる。理由は一つ明確なものがあって、約一ヶ月前にこの大学の歯学部への入学が許可された為に、今している実験から学位を得る特段の理由が無くなってしまったのだ。これは喜ばしいことだが、実験をしている私にとってはまずいことになったと思ったがその危惧していたことが起きつつある様な気がする。私のところで働いてこの大学の審査における評価を上げるというストラテジーというのはまあ、入学の可能性を格段に挙げるという意味では普通の方策ではあるのだが、それが終わったら実験も終わりということではないので、きちんと学位論文を仕上げるまで手綱を緩めないようにしなければならない。ここら辺が新米指導者の辛い所で、CO-MENTORSHIPの名のもとで学生を指導していた頃は最終的にはこのような場合の手綱を締めるのは上級の教授でよかったのだが自分がなってみると結構学生に甘いな~と思える部分があり、なかなか厳しい手綱捌きが要求されている。ただ上から押し付けてもこの手の学生たちは動くものでもないのでそこら辺は自前の香辛料を持ってきて薬味を加えたり変更したりしなければなるまい。

一年経ったら白髪が出てそうだ。(笑)

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